このページでは、小鳥の先生から飼い主様に向けてのアドバイスやコラムを
掲載していきます。
...2015年3月
【ALL BIRDS 創刊】
愛鳥家専門誌「ALL BIRDS オールバード」が2015年1月より新創刊されました。基本的な鳥種紹介や飼育アドバイスに加え、毎号1鳥種をまるごと取り上げた特集(1月号は「文鳥」)が掲載されています。当院でも早速、定期購読を始めましたが小鳥についてのあらゆる情報が解りやすく解説されており、また、近年のペット(家族)としての鳥類の位置づけの高さを改めて感じました。巻頭の特集に使われる鳥さんの写真の美しさは圧巻です!
当院受付に注文用紙を置いておりますが
書店、インターネット(インターズーオンライン)でもご注文可能です。
※インターズーオンライン こちらをクリック ≫≫
...2014年12月
【ご紹介いたします】
当院の患者様である、漫画家のカタヤマトモコ先生の作品「ヘンなインコと暮らしています」をご紹介いたします。
ズグロゴシキインコのトリーロちゃん、ヨダレカケズグロインコのスキッピィちゃん、飼い主様の楽しい日常が描かれています。ただかわいいという感情だけではペットは飼えません。中型インコを飼うにあたっての飼い主様の工夫がたくさん見られ、またトリーロちゃんたちのかわいい行動に笑いが起こり、スタッフ一同、楽しく読ませて頂きました。
新紀元社より発売中です。
...2014年10月
【冬季の寒さ対策】
寒い時期になってきましたね。今回は小鳥さんのお部屋の寒さ対策についてご紹介します。
皆さんもご存知のように、小鳥は寒さにとても弱いです。インコの仲間など、一部の鳥類は、寒さ暑さに強いものと考えられていますが、現実的には寒さで体調を崩したり持病が悪化して来院されるケースがとても多いです。
今回は、セキセイインコをペットとして飼っている当院スタッフの看護師さんが自宅で実践しているおうちの作り方を例に、小鳥さんの冬の寒さ対策についてご紹介します。
鳥かごの外側をビニールのシートで覆っています。スタッフは、大型スーパーで切り売りしているテーブルクロスを活用しています。 | |
カゴの下には、電気アンカが入っています。これもホームセンターなどで1000円以下で購入できます。先ほどの写真と比べると解るようにカゴの下から隙間風が入らないように毛布で覆っています。 | |
カゴを上から見るとこんな風になっています。 |
この看護師さんは、朝早くから夜遅くまで病院の仕事で家を留守にしますのでその間はこのような工夫をし、夜、帰宅して部屋全体に暖房を入れる時にはアンカを外すなどの工夫をしているそうです。
今回ご紹介した方法は一例ですが、鳥の種類やお使いのケージによって方法が様々ですので、よく解らない場合は御気軽にご相談ください。
小鳥さんは寒いと羽を膨らませて丸くなり、とても判りやすいです。お家にあるものを使って小鳥さんを新潟の厳しい寒さから守ってあげてくださいね。
...2014年9月
【小鳥の爪切り】
当院の小鳥診療でよく受けるご相談の1つに、小鳥の爪切りがあります。
鳥の種類や個体にもよりますが、1か月に1回くらいの爪切りが推奨されます。
人間用の爪切りを使い、爪の先端を静かに切ります。もし出血したら、蚊取り線香の火や市販の止血剤(パウダークイックストップなど)を出血部に数秒当てると止まります。
しかしながら、爪切りをするための抱っこ(保定)に慣れない小鳥さんが多いのでお家で困難な場合は病院にお連れいただくことをお勧めいたします。
...2014年8月
【当院の仲間たち】
今月は当院でペットとして飼っている小鳥のご紹介をいたします。
ご来院の際は、ぜひ声をかけてあげてください。
みどりちゃん;ワカケホンセイインコ | |
最年長で今年21才になります。他の子をかまっていると、鳴いたり、エサ箱を持ち上げたりと、スタッフの気を惹こうとたくさんのかわいい行動をみせてくれます。人の肩に乗るのが好きな子です。 | |
グーちゃん;ウロコインコ×シモフリメキシコインコ | |
名前を呼んで話しかけると、「グーちゃん!」と返事が返ってきます。鳥の仁栄先生のことが大好きです。ひまわりの種とえん麦が好きなようで、ごはんを与えると必ず最初にこの2種類をよく食べています。 | |
ナナちゃん;ナナイロメキシコインコ | |
今年の5月から新しく仲間入りをしました。とても活発な子で、大きな声で鳴きます。カゴの外に放すと嬉しそうに飛び回り、スタッフの頭や肩に乗っては何かゴソゴソと一人で楽しんでいるようです。 |
...2014年6月
【ヒナを求めるにあたって】
自然界でもペットショップでもヒナが多い時期です。ヒナを選ぶにあたって注意することは、羽がはえそろっていなくてもずっしり重い個体を、竜骨のとがって痩せている個体は食べていても思うように栄養が吸収できてない可能性があります。栄養バランスの良いパウダーフードを与えるなど食べ物にも気をつけるように。ペットショップではよく食べていても環境が変わって食べなくなる個体、隠れ持った病気が出てくることも多々あります。これから梅雨にむかって急に冷えて来るときも注意が必要です。人間には暑く感じても小鳥が羽を膨らませているときは体温が下がっています。保温にも気を付けてください。
...2014年5月
【小鳥の健康診断】
この頃は、小鳥の病気予防に対する飼い主様の関心も高まり、お電話で健康診断の内容や費用に関するお問い合わせをよくいただきます。当院では、飼い主様のご要望に合わせた検査内容をご提案しておりますのでお気軽にご相談ください。
また御来院の際は、可能であれば普段お使いのケージに入れてお連れ頂けますと飼育環境についてのアドバイスもお話いたします。
...2014年4月
【春から】
日に日に暖かくなる春は産卵の時期でもあり、ペットショップでは可愛いヒナたちが新しい飼い主さんに巡り会えるのを待っています。 ヒナを求めるにあたり、気をつけたいのは 羽が生えそろっていなくてもガッチリしている個体を選んでください。つい、おとなしそうと選んでしまうと病気であることが多いようようです。
また、元気の良いがっちりしている個体を連れてきても、環境の変化で病気を発症することもあります。
家に連れてきて1日位は食べないかもしれません。でも、具合が悪くなければ翌日には食べるはずです。
食欲がないな、糞の形状が変だな、羽を膨らませて寝てばかりいるな、と感じたら早めに小鳥を診てくれる病院で受診してくだい。
...2014年2月
【小鳥の多産卵】
セキセイインコ、文鳥、ラブバード、オカメインコなど、最近年中産卵する個体が多いようです。飼い主さんとべったりの個体は話しかけられただけで刺激を受け産卵します。多産卵になるとCa不足など栄養がいきとどかなくなり、殻のついてない卵や変形した卵が多くなり、最終的には卵づまりで諸々の卵管異常が起こります。
発情を抑えるにあたりホルモン剤の投与、食餌の制限、刺激を与えないなどいろいろ言われていますが、それぞれリスクがあるようでお勧めできません。
また、これらの種類は無理な繁殖がすすみ回転が速くなって寿命も短くなってきているように感じます。
...2014年1月
【小鳥の爪の異常】
老齢、止まり木の不適合、疥癬などから過長になり、事故の元になることがあるので、時々気をつけて見てあげることが必要です。また、セキセイインコでは肝障害があると爪に出血班という黒い点が爪に現れることもあり、注意が必要です。伸びすぎた爪は人間の爪切りで構わないので鳥が動かないよう保定し、指をしっかり固定して切ってください。血が出たらクイックストップ(止血剤)で止めてください。止血剤がない場合は蚊取り線香の火で止めることができますが、火傷させないよう注意が必要です。また、保定が上手くいかない場合は近くの小鳥を診てくれる病院にお願いしたほうが安心です。
...2013年10月
【冬に向かって】
小鳥は寒くなったり、具合が悪くなると体温が下がり羽毛を膨らませます。健康な鳥も寒くなると膨らみますが、病鳥の子が膨らんでくると、どんどん具合が悪くなり、正常な生理的な機能を営めません。
病鳥の保温の方法としては、まず、小さいケージに移し、エサや水を鳥が動かなくてもいい場所に設置し、ケージ自体が温かくなるよう工夫してください。病院では小さい籠にテーブルクロス用の透明なビニールで覆い、下に電気アンカを置き管理します。
...2013年9月
【小鳥の飼い主様へ】
栄養性脚弱 小鳥のヒナに多い病気
栄養不良の卵から孵化した小鳥、粗悪な差し餌を与えられた小鳥に多発します。新しい飼い主さんのもと、新しい籠、外での遊びなど動きが活発になると、まだ栄養が行き届いてない骨に負担がかかり突然脚を痛がるようになります。骨折でなければ(小鳥の場合、触診で診断つくことが多いです)、バランスの良い栄養食を与えて安静にしていれば治ります。
栄養食 市販の粟玉は保存料着色料か含まれていることが多いみたいです。できたら、信頼のおけるパウダーフードなどを混ぜて与えてください。
...2013年8月
【普段の診察において・・・】
小鳥の病気は、不適切な飼い方でも発病します。連れて来るときには小さいケージに入れてくるのはかまいませんが、普段食べている餌、もし、サプリメントなども与えているなら一緒に持参してください。あと、できるだけ新しい糞もサランラップなどにくるむなり、籠の下に敷いている紙も持ってこられると診断の足しになります。